2021/08/27
脂質について
皆さん、こんにちは。
札幌は一時期の暑い気温からも少し下がり、朝や夜は少し肌寒い感じになってきましたね。
今日は三大栄養素でまだ取り上げていなかった、
「脂質」についてお話ししたいと思います。
脂質は、脂質=脂肪と解釈され、悪いイメージを持たれることが多いですが、
炭水化物・タンパク質とともに、身体にとても重要な三大栄養素の一つです。
脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを生み出し、
炭水化物4kcal、タンパク質4kcalと比較しても、倍以上の効率の良いエネルギー源となります。
脂質の主な働きは・・・
- エネルギー源
- 体の細胞膜の成分やホルモンの材料
- 脂溶性ビタミンの吸収
- 体温調節や保持
- 臓器を保護するクッション材
脂質が摂取不足だと・・・
- エネルギー不足
- 発育の妨げ
- 皮膚炎の原因
- ホルモンバランスの乱れ
脂質を過剰摂取すると・・・
- 肥満
- 生活習慣病(脂質異常症や動脈硬化など)
- がん発症の要因(大腸がん・乳がん・前立腺がんなど)
【 脂質の種類 】
脂質は構成している脂肪酸の種類として、
肉や乳製品など常温で固体の脂「飽和脂肪酸」と、
植物や魚などの常温で液体の油「不飽和脂肪酸」に2種類に分けられます。
● 飽和脂肪酸
【多く含む食品】肉類の脂肪、バター、ラード、生クリーム・
ホイップクリーム、乳製品、チョコレート、
ケーキなど
● 不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸には一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、トランス脂肪酸があります。
≪一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸≫
【多く含む食品】オリーブオイル、さんま、いわし、さば、
大豆油、紅花油、ごま油
≪トランス脂肪酸≫
【多く含む食品】マーガリン、ファットスプレット、ショー
トニング、これらを使ったパン・ケーキ・
ファストフードの揚げ物、カップ麺やスナ
ック菓子、コーヒークリームなど